ふわりの庭づくりでは「山野草」と呼ばれる草花を使いますが、なにも高山植物やマニアックな植物を使うわけではありません。

 

少し前までは山に行かなくても普通の里山に自生していたものや、田舎のおじいちゃん・おばあちゃんのお庭に普通に育てられていたものを使用します。

 

たとえば桔梗や野菊、藤袴に女郎花、しゃがやアヤメ・・。

 

これらは放っておいても毎年芽を出し花を咲かせ、季節の到来を知らせ、お仏壇や玄関等にも普通に飾られていたものです。

 

ただ実は万葉集等の書物や和歌にも多く読まれていたことから、昔昔から日本にはなじみ深く愛されていたようで、めっきり馴染みが薄くなったのはこの2~30年なのではないかと思います。

 

これらが育てられなくなった理由はいろいろあるかと思いますが、日本の原風景、いわゆる「里山」が姿を消しつつあるからではないでしょうか。

 

面白い話があって、以前銀座や赤坂のクラブの花活けこみを一日10軒以上廻るのですが、桔梗やりんどうを活けるとクレームになるんです。

 

理由は「お客さんが郷愁を感じて、家に帰りたくなってしまう」 笑。

 

ちょっと可笑しいエピソードですが、やはりそれぞれに心の中に「原風景」をお持ちなのですね。

 

前置きが長くなりましたが、ふわりの庭造りのコンセプトの大事なものに「 都会に居ながら里山に暮らす 」というのがあります。

 

都会の喧騒の中に自分だけの「小さな里山」を作る。

 

おおきなスペースは必要ありませんし、そもそも現実的では無いですよね。

 

夏場には陽を遮り、冬場には落葉してたっぷり日光を通す雑木。

 

花は蝶を誘い、実は鳥を呼びます。

 

その足許ですくすくと育つ野草たち。

 

決して華やかではないですが、季節ごとに可憐な花を咲かせ、バッタやこおろぎを育みます。

 

いくつもの生命が寄り添い暮らしビオトープを形成します。

 

コンクリートで覆った、死んでしまった土の上で暮らすのと比して、なんと豊かな事でしょうか!

 

実は、一番初めにお庭を造らせて頂いたお客様。

 

実は当時、生まれる事無くお子様を亡くし傷心されている時期でした。

 

お庭が完成し、月日ごと成熟する庭と生活されて「本当に癒されました」と仰って頂いています。

 

いまでは三人の元気なお子様が成長されて・・。

 

自分の中では、この際に頂いたお言葉、今の幸せそうなお姿が、庭造りを続けるモチベーションになっています。

 

今年も~都会に居ながら里山に暮らす 「小さな里山プロジェクト」~をコンセプトに、少しでも多くの庭づくりに関わりたいと思っています。

 

貴方も自分だけの「小さな里山」を手に入れませんか?